Project

Living Design Award 2019 / Trophy

THE UNIVERSITY OF SHIGA PREFECTURE School of Human Cultures Department of Living Design
/ 2020


自分と自分以外。

その違いを、
繰り返し問い続ける。


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『みくじを引く』

滋賀県立大学 生活デザイン学科 22期生 卒業制作優秀者 3名に授与されたトロフィー。

白い多面体のトロフィーの中には、学生一人ひとりの個性を表現して一本づつ製作した色違いの棒が、卒業生の人数分の26本収められている。その中の一本は、受賞者の名前が刻まれた真鍮の棒になっており、受賞者は、真鍮の棒が出るまで、何度も繰り返し振り続ける。
それが、儀式や占いではなく、自然に生まれる楽しみの時間であれば、それこそが受賞の喜びを形に表したトロフィーなのでないかと考えた。

若人の旅立ちにあたって、キラキラとした金の棒が出なくても、振る度に出てくる棒の一本一本の色の違いに、心を向けることができる日々であってほしいとの願いも込めた。
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トロフィー本体は硬質ポリウレタン樹脂のキャスト成形によって製作している。表面は、斜め方向のヘアライン研磨で光沢感を無くし、温かみを感じる手触りに仕上げている。素材の特性として、紫外線や大気中の成分反応で退色しやすい素材であるため、トロフィーの色は、月日が経つことで飴色に経年変化していくことを予測し、これからの時の余白を最も含んだ白を選んだ。
上下同じ形状の多面体パーツを、透明のアクリル円柱パイプで繋げ一体化させている。接続部に現れるアクリル部分は、円周方向にヘアライン研磨し、中の棒の色がうっすら見える程度に、半透明の表情に仕上げている。
底面には、φ50mm×厚み10mmの真鍮の円柱ブロックを埋め込み、自立させた際の重心と、手に持った時の重厚感を表現している。受賞者名などの必要なテキスト情報は意匠に干渉しないよう底面に集約し、エッチング技法による凸文字で表現している。これにより、見た目の印象として一般的な受賞トロフィーのフォーマットから型外れしながらも、手にした時のトロフィーとしての高級感は損なわないような演出になっている。真鍮の棒にも、同様の技法で名入れをしている。
25本の色棒は、本体と同素材のポリウレタン樹脂を使い、一本一本同じ色にならないよう調色と注型方法を計画して製作した。即興製作による歪みなども個性として取り入れているが、仕上げにあたっては、コンパウンド研磨からワックスコートまで、複数工程行うことで、手にした際の滑らかな質感が出るようこだわった。

自分を引き当てるトロフィー
自分を引き当てるトロフィー
自分を引き当てるトロフィー
自分を引き当てるトロフィー
横倒しで飾る
自分を引き当てるトロフィー
自分を引き当てるトロフィー
自分を引き当てるトロフィー
自分を引き当てるトロフィー
自分を引き当てるトロフィー
自分を引き当てるトロフィー
自分を引き当てるトロフィー
自分を引き当てるトロフィー
自分を引き当てるトロフィー
自分を引き当てるトロフィー
自分を引き当てるトロフィー
自分を引き当てるトロフィー
自分を引き当てるトロフィー

//Process

自分を引き当てるトロフィー
自分を引き当てるトロフィー
自分を引き当てるトロフィー
自分を引き当てるトロフィー
自分を引き当てるトロフィー
自分を引き当てるトロフィー
自分を引き当てるトロフィー
自分を引き当てるトロフィー
自分を引き当てるトロフィー
自分を引き当てるトロフィー
自分を引き当てるトロフィー
自分を引き当てるトロフィー